最近は御朱印ブームもあり、神社に興味を持つ方も増えてきました。

神社の歴史や御由緒を知ると、日本に古くからある伝説や風習、伝統文化など様々なものががわかりとても面白いものです。
反面、知れば知るほど不思議や謎がたくさん増えていくようにも感じます。
今回は、神社のシンボル「鳥居」の「知っているようで実は知らない鳥居のくぐり方」をご紹介しましょう。
正しい作法が身についている人の所作は本当に自然で美しいものです。
この機会にあなたも人に真似をされるような美しい鳥居のくぐり方をマスターしましょう!
神社の参拝について他にも記事を書いています。
よろしければどうぞ。
⇒神社の鳥居の謎|なぜあの形で朱色が多いの?意味や種類を紹介
⇒神社の参拝方法の正しいマナー|お賽銭はいくら?鈴の鳴らし方も【御朱印巡り】
⇒御朱印帳の使い方まとめ|裏面や名前の書き方と寺社区別や保管方法
目次
神社の鳥居のくぐり方(行き)

何気なくくぐっている神社の鳥居ですが、正しいくぐり方をぜひこの機会に知っておきましょう。
お辞儀、立ち位置、足の運びなどなど・・・
実は大切な作法のポイントがたくさんあります。
でもその前に、なぜ鳥居をくぐるのに「作法」が必要なのかを考えなければ、意味がありません。
簡単ですが、なぜ鳥居をくぐるだけなのに「お辞儀」をしたり、「参道の歩き方」を考える必要があるのでしょうか。
まずは鳥居の意味をまず知っておきましょう。
鳥居はなぜあるの?

神社のシンボルともいえる鳥居の起源は古く、神社などの社殿が建てられる以前から神様の降臨したとされる地には「鳥居」が建てられていました。
鳥居の位置はその場所が「聖地」であることの目印でした。
二本の柱に横木を通した独特な形の鳥居は、「ここから先は人間の世界とは違う神域であることを示す結界」つまり、「神社の玄関口」の意味があります。
なぜ「鳥居」と呼ぶの?
そもそもなぜ「鳥居」と呼ばれているのでしょうか。
日本では鳥は「神の使い」、「神の魂(神霊)」そのものだという考えが古くからありました。
この事と「鳥居」という名で呼ばれることには深い関りがありそうです。
正しいお辞儀の作法
鳥居の前まで来たら手前でお辞儀をします。
お辞儀の仕方は、手は体の横に、頭を下げお辞儀をしましょう。
神域に入るためのご挨拶として「お邪魔させていただきます」という気持ちで行いましょう。
神職の方のお手本が見られる動画です。
美しいお辞儀は見ると真似したくなりますね。
お辞儀をする立ち位置はどこ?
お辞儀をする立ち位置はどのあたりでしょうか。
鳥居の手前、左側がよいでしょう。
真ん中に立ってはいけません。
参道の真ん中は「神様が通る道」だと言われています。
真ん中には立たず、基本的に左側に寄って一礼します。
どっちの足から入る?
どっちの足から入るかも実は重要です。
「中央から遠い方の足」から入ります。
つまり、鳥居の左側に立つと左足から入ることになります。
右足を出すと真ん中に向けてお尻を向けることになり、神様に失礼な行為とされています。
「お尻を向けてはいけない」という意識で鳥居をくぐりましょう。
帽子は脱いでお辞儀する
帽子はもちろん、サングラスなども外しましょう。
目上の人にご挨拶するイメージを思い出してください。
神聖な場所の玄関から入るのですから、本来であればコートも脱ぐところですが、寒い場合はそのままでも構わないそうです。
鳥居がたくさんある時は?
鳥居が複数ある場合はどうでしょうか。
ひとつひとつの鳥居にお辞儀をしていくのが正解です。
ですが、よく雑誌やメディアで見かけるようなたくさん鳥居が連なっている神社では例外です。
最初の鳥居の前でお辞儀をし、その後に続く鳥居は頭を下げながら前に進みくぐっていきましょう。
神社の参道の歩き方
先ほども触れましたが、参道の真ん中は神様の通る道ですから、真ん中は避けて歩きましょう。
神社にもよりますが、手水舎が左にある場合は左側、手水舎が右側にある場合は右を歩くほうが無難そうです。
とは言え、手水舎が右か左か鳥居からは見えない場合もあります。
「基本は左側」と覚えておくとよいでしょう。
神社の鳥居は帰りもくぐる?
帰りもくぐって帰るのが正解です。
神社の鳥居のくぐり方(帰り)
神社の参拝が終わって帰り道の参道は来た側の反対側を歩きます。(神社による)
確かなルールはないようですが、その昔、武士は左腰に刀を差していたことに関係するようです。
そのため、参拝に行く人と参拝から帰る人がすれ違う時に、刀の鞘が当たらないように、自然と反対側を歩くようになったのだとか。
基本的に、参道は左側通行と覚えておくとよいかもしれません。
神社の鳥居のくぐり方(帰り)
帰りの鳥居のくぐり方は、鳥居をくぐったあと後に振り向いて社殿へ向かって一礼します。
先に出す足は同じく左足です。
真ん中にお尻を見せないようにするためです。
手は体の横に付け息の時と同じ形で辞儀をします。
「お邪魔しました。ありがとうございました」という感謝の気持ちでお一礼しましょう。
鳥居がたくさんある時は?(帰り)
神社の鳥居が複数ある場合も同じで、本来はひとつひとつお辞儀をします。
ですが、鳥居が多くて有名な鳥居などになると大変なことになりますので、鳥居が多い神社では、最後の鳥居までは、頭を下げたまま鳥居をくぐり、一番最後の鳥居の場所でお辞儀をして帰ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
正しい鳥居のくぐり方は理解できましたでしょうか。
神社の作法はその多くが「絶対にそうでなければならない」という決まりはありません。
ですが、神様への敬意を表すためには失礼のないように振る舞いたいものです。
鳥居をくぐる際には、まず鳥居の手前でお辞儀をし左足から入ります。
参道の真ん中は神様の通る道ですから端を歩きます。
帰りも同じく真ん中を避け端を通ります。
鳥居をくぐった後、社殿へ向かってお辞儀をして帰ります。
正しい方法でお参りできると身も心も気持ちの良いものです。
参拝をすることで、穢れを落とし、清らかな気持ちで一日を過ごせそうですね。
それでは最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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