年こちらの記事では、一世一代の儀式「大嘗祭」を行った「大嘗宮」一般公開について、古代人の英知と現代の技術を集結した世界に誇る奇跡の建築物についてまとめます。



公開初日には約2万人の人が大嘗宮の一般見学に訪れました。

すでに連日の大混雑が予想されている大嘗宮ですが、ただ見学するだけではもったいなくありませんか?

・大嘗宮の建物の構造や特徴は?

・大嘗宮を建てた人たちはどんな人たち?

・大嘗宮建設に使用された材木は何?



などなど・・・解体される運命の貴重な建築物についてもっと知れば、何時間も行列に並ぶ価値がさらに見いだせるのではないでしょうか。



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大嘗宮一般公開「見どころ」









まずは大嘗宮の一般公開について簡単にご説明しましょう。

大嘗宮の「今しか見ることができない」見どころを知って、「どうしても自分の目で見たい!」と思うことも必要です。

当日の大行列や待ち時間も立ちっぱなしの状況に精神的に耐えるには忍耐力も大切です。



後で後悔しないためにも、しっかり大嘗宮について理解を深めておくことをおすすめします。

■大嘗宮の一般公開(一般参観)の期間

11/21~12/8



■その他大嘗宮についての詳しい記事



大嘗宮建築の着工から完成まで

着工は2019年7月26日

11月初旬にほぼ完成しました。

完成まで3ヶ月あまりの短期間での造営を任されたのは、社寺建築に定評のある大手ゼネコン「清水建設」

明治から平成の大嘗宮にも携わってきた皇室と繋がりの深い建設会社のようです。

清水建設は創業者宮大工だったことから大手建設会社で唯一、社内に木工場と社寺建築専門部署を持つ建設会社です。

正倉院(奈良県)や阿蘇神社(熊本県)など多くの伝統建造物の修復を手掛けており、焼失前の首里城正殿(沖縄県)も担当したのだとか。

古代の知識を基に造られた左右対称の建物



大嘗宮の建築物は、日本全国でもここだけにしか見ることのできない珍しい建築法です。

壮観な外観と左右対称の約40もの建物はかなり貴重なものであり、めったに見ることのできない建築方法となっています。

しかもこのすべてが古代の知識を基に造られたものであることから非常に価値の高いものでもあります。

実は、平成時には茅葺屋根で造られましたが、今回は建築予算の削減により「板葺き」に変更となりました。

大嘗宮の建物や構造の特徴について


大嘗宮の建築について詳しく公式サイトに書いてありましたので構造や建築の特徴をまとめてみます。

  • 大小約40棟の建屋から構成
  • 「悠紀殿」、「主基殿」をはじめ約30棟の殿舎は木造建築
  • 平屋建て(最高高さ約9m、総延床面積約2,600m2)
  • 悠紀殿と主基殿及び廻立殿は、黒木造り(木造※下記で詳しく)
  • 柱は唐松の黒木を使用
  • 悠紀殿と主基殿は屋根上に千木(ちぎ)と勝男木(かつおぎ)を設置



いずれも古代からの工法を用いた珍しい建築法となっています。

皮付きの丸太をそのまま使用した「黒木造り」の鳥居



各地より取り寄せた皮付きの丸太をそのまま鳥居に使用している珍しい鳥居を見ることができます。

正面の鳥居は、表面が皮付きのため見た目がボコボコしています。

こういった皮付きの丸太をそのまま使う工法を「黒木造り」というのだそうです。

鳥居は、伊勢神宮と同じ「神明系」の形ですが、皮付き丸太ということで、京都の野宮神社(御祭神は天照大神)と同じ「黒木鳥居」と呼ばれるものと同じ系統といえます。

つまり、伊勢神宮や天照大神とゆかりの深いことがわかる鳥居ということです。

「黒木造り」はなんと飛鳥時代から伝わる日本古来の建築方法です。

木の皮を剥がさずに使用する理由は、「より自然に近い形」を造ることで神様に近い建物を象徴しているのでは、という専門家の意見も。

この黒木造りの工法は、鳥居だけではなく、主基殿(すきでん)や悠紀殿(ゆきでん)の屋根の上にも見ることができます。



全国の宮大工さんが結集し総力を上げて作った建物を見るだけでもかなりの価値があるのではないでしょうか。

それが一般公開期間を終えると取り壊し解体されてしまうというのですから、見ないわけにはいきませんよね。

大嘗宮を建てた宮大工について

今回の大嘗宮の建築について、どんな方々が造り上げたのかも気になります。

調査によるとやはり名の知れた腕利きの宮大工さんや職人の方々が携わったようです。

まずは現場の責任者を務めた方は、「(国宝)出雲大社平成の大遷宮」(60年に1度の解体改修)を納めた熟練の工事長なんだとか。

そして、神社仏閣の経験者を集めたプロジェクトチームを結成し、全国の名だたる宮大工の棟梁に声をかけ、北陸、関東、東北地方から腕利きの宮大工を確保することが実現したようです。

工事が始まって1ヶ月経つ頃には、伝統の業を振るった宮大工さんは約120名にもなっていたそうです。

つまり、日本の伝統と技の結集された世界に誇る奇跡の建造物を実際に目の前で見ることができるということです。

大嘗宮に使用した材木はどこのもの?

一世一代の儀式に使用した材木がどういうものかも気になりませんか?

殿舎を形成している木材の使用量はなんと約550m3。

主なる使用された材木は以下の通り。

  • 長野県産のカラマツ皮付丸太
  • 静岡県産のスギ皮付丸太
  • 北海道産のヤチダモ皮付丸太



その他、奈良県、京都府等からも木材を調達したそうです。

調達した木材は、宮大工の工場で加工され、現場に持ち込まれたんだとか。

(清水建設公式サイトによる)

まとめ

大嘗宮の建築について理解が深まりましたでしょうか。

大嘗宮は飛鳥時代の建築法「黒木造り」を用いた伝統と格式ある貴重な建築物です。

儀式が終われば解体される運命の大嘗宮は一般公開が期間限定でされているため、多くの見学者が訪れます。

長い行列に並ぶには「どうしても見たい!」という気持ちが心を支えますから、ぜひ大嘗宮の建物についても理解をしておくと楽しみが倍増しますよ。

建築会社は清水建設が手掛け、現場では、全国から集結した腕利きの宮大工が参加し工事を進めました。

一世一代の大プロジェクトで造り上げられた「大嘗宮」を見る価値は相当なものとなりますので、ぜひ生でご覧になってみては?

当日はセキュリティーチェックがあったり、防寒着が必要だったりと注意点もあります。

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最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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