この記事では、世界遺産「日光東照宮」の名所「鳴き龍」(別名「鈴鳴龍」)の不思議な現象が起こる仕組みを解明します。

日光東照宮



その名の通り、天井に描かれた龍の絵から「龍の声」が聞こえるという不思議なパワースポットです。

「なぜ天井に描かれた龍の絵の下で拍子木をたたくとが転がったような音が響くのか」あなたはご存知でしょうか。

「薬師堂(本地堂)」の「鳴き龍」の仕組みはその建築構造や自然現象に秘密が隠されているようですが、鳴き龍の由来や歴史にも深く関わりがあるのだとか。

「三猿」「眠り猫」「想像の象」と並ぶ日光東照宮の「鳴龍堂」の場所や行き方も詳しくご案内しましょう。

他にも日本のパワースポットについての記事を書いています。
よろしければどうぞ。








日光東照宮「鳴龍」について

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日光東照宮の本地堂(薬師堂)にある龍の天井画、「鳴龍」も「三猿」「眠り猫」「想像の象」と並ぶ人気スポットです。

日光東照宮に来たからには本地堂にもぜひお立ち寄りください。

「鳴龍」の作者は実は2人いる?

ヒノキ板が34枚もはめ込まれた鏡天井に描かれた竜の絵は、江戸時代の狩野派の絵師「狩野永真安信(かのう えいしん やすのぶ)」が描いたとされる縦6m、横15mの巨大な龍の水墨画です。

狩野永真安信は、狩野派の中でも、駄作が多いと言われている噂の人物ですが、鳴き龍は名画として大変有名です。

実は、薬師堂は1961年(昭和36年)に火事で焼失してしまったため、現在の建物は再建されたもので、

この時、狩野永真安信によって描かれた龍も焼けてしまったそうです。

現在の鳴き龍は日本画の巨匠・堅山南風(かたやま なんぷう)によって復元されたものです。

つまり、今の龍の絵は名画であることは間違いないでしょう。

龍の顔の下で拍子木をたたかないと鳴かない謎



この鳴龍薬師堂の龍の絵は、龍の顔の下で拍子を「カーン」と鳴らせた後、音が共鳴し、鈴を転がしているような龍の鳴き声に聞こえると言われています。

不思議なのは、拍子を鳴らす場所が龍の顔から離れてしまうと、音が共鳴せず、全く鳴かないこと。

謎は深まりますね。

(ひと昔前は、龍の絵の下で、参拝者自ら手をたたいて音を聞くことができましたが、現在は、混雑回避のため説明者が拍子を鳴らして音を聞かせてくれる形式になっています。)

日光東照宮「鳴き龍」の仕組みを科学的に解明

鳴龍



なぜ音が鳴るのか・・・火事による再建の際に、当時研究者や建築のプロが大集結しこの鳴龍の仕組みを徹底研究した結果、たくさんのことが科学的に解明しました。

龍が鳴く秘密は、鏡天井(かがみてんじょう)と呼ばれる天井の構造にあります。

龍の顔部分のくぼみから起こるフラッターエコー現象とは?

天井のちょうど中央部(龍の顔の部分)が屋根の方向へ向けて数センチほど反り上がっていることが理由のようです。

いわゆる「フラッターエコー(定在波)現象」と言われるもの。

フラッターエコーとは・・・

「床と天井に硬質の木板を使用している」
「天井の中央部が凹んでいる」
という条件が揃い、音がよく反響し、くぼみによる音が拡散しにくく長時間聞こえるという特徴が生まれるしくみ

つまり、音響障害に近い原理なのかもしれません。

天井の龍の顔の部分の凹みが大きな理由のようです。

長年の湿気や乾燥が大きな原因?

研究によると、約400年の時が流れる中で、湿気や乾燥の影響を受け、天井板が自然に湾曲していたったものだと推測されています。

日光東照宮「鳴き龍」(鈴鳴龍)の由来が面白い

鳴龍@日光東照宮



面白いエピソードがあります。

本地堂の龍の絵が「鳴く」ことが分かったのは、1905年ごろ、意外にも初めて東照宮内部を一般公開した際に、偶然に発見されたものなんだとか。

当時、掃除をしていた職員が、天井に住みついた鳩(はと)を追い払おうと手を叩いたところ、まるで龍の鳴き声のように音が反響する現象を発見し、瞬く間にその噂が広まったそうです。

それから「鳴き龍」という名前が付けられて広まったというわけです。

日光東照宮の「薬師堂(本地堂・鳴龍堂)」鳴き龍への行き方(場所)

さて、興味を持たれた方、日光東照宮に行こうとお考えの方は、日光東照宮までのアクセスを抑えておきましょう。

名称:
日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)

所在地:
〒321-1431  栃木県日光市山内2301

日光東照宮の地図:



交通アクセス:
日光駅からバスで7分
(西参道下車)

そして、本地堂(本地堂・鳴龍堂)の鳴龍の場所です。



本殿からだいた5分ほどの場所にあります。

本殿周辺を巡りながら本地堂に立ち寄るのもよいですが、「奥宮」にも行く場合は、奥宮への帰りに立ち寄るルートがおすすめです。

▮日光東照宮内の観光ルートはこちら。





今やパワースポットには欠かせない「龍」の全てを解明できます。

関東地方の100寺社の龍を厳選して紹介しています。写真と寺社の由緒、龍作品解説と共に各寺社の情報、アクセス、周辺地図なども掲載したハンディーなガイドブックです。

まとめ

いかがでしたか?

あなたのお役に立てましたでしょうか。

日光東照宮の鳴き龍は観光に行ったなら必ず訪れる人気スポットです。

修学旅行や団体旅行者の混雑を回避するため、最近は説明者が自ら拍子をたたき、龍の鳴き声を聞かしてくれる方式です。

説明では、この鳴き龍の秘密や音の仕組みについても説明していただけるので、ぜひゆっくり聞いて下さい。

日光東照宮への理解が深まり旅がさらに楽しいものになります。

旅の計画はお早めに・・・

国内宿泊



それでは最後までお読みいただきましてありがとうございました。



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